だから私は結婚したくない
先日、「女であることがコンプレックスだ」という記事を書いた。
本文では、女であることが何故嫌なのかという理由としては、女社会で生きてきて闇を知ったことと、集団での同調圧力が嫌だと言うことを書いた。
だがそれだけではなくて、私が女は嫌だと感じる重大な理由がもうひとつある。
生まれた時から最も身近な女性。
私の母親が典型的な女の詰め合わせ·····いや。
良くも悪くも「女」を凝縮した様な人間でそれを20数年間見てきたからも大いにある。
そして私はこの母親との仲が幼い頃からとても悪い。
気が付けば考えも合わず、身内でなければとっくに縁を切っていた程度には馬が合わない。
産んでくれた母親に対して、とは言われそうだが、彼女の嫌いな面は枚挙に暇がない。
いくつか挙げるならば、
・他人の話がとにかく気になる(悪い方面だと喜ぶ、話題は悪口中心)
・他人のミスは責める癖に自分には甘い(私は〜と言い訳もする)
・感情的に動き、思い通りにならなければヒステリーを起こす(そして捌け口は娘へ)
・随分と前のことを掘り返し、いつまでも引きずる(10年以上前の事もしつこく掘り出す)
・自分に嫌なことがあれば「私はいつも!!」とかとにかく被害妄想が大きい(別にお前ばかりが嫌な思いをしているわけではないだろう)
...これ女だから云々よりも単純に毒親なだけでは?
だが、感情的に動き、そしてしつこいという面は典型的な「嫌な女」の行動のように私にはおもえる。
事実、私の記憶ではあるが、中学時代のいじめを平気で行う性格の悪い某女子は、ちょっとした前のことでも掘り出し、そしてネチネチと嫌味を繰り返したものである。
1番身近な女がこんなのであっては、同じ女として正直とても情けない。
むしろ軽蔑すらしている。
あんな風にはなりたくないなと思いながらも、たまにふと気づく自分の嫌な面が母親とそっくりなことに気が付くとげんなりする。
どこかで偶然とか身近でレプリカとか
探すことに疲れそれでも縋って
大袈裟ではなく最愛は君で
タイトルを見てすぐにわかった方は恐らく同士。
元ネタはと言うとシドのミルクという曲の歌詞の一部から取った。
どんな曲かといえば簡単に言えば失恋した彼女への未練タラタラソングだ。
と、言うのも。
私は10月に約1年付き合った彼に振られて別れてしまい、数ヶ月経ち、年も明け平成も終わりに近づこうしているのにも関わらず、この曲の主人公と同じ様に未だに未練タラタラなのである。(余談だが歌詞は「それはひどく突然で」というフレーズから始まるのだが、最初のフレーズからして共感して酷い時は泣きそうになっていた)
未練タラタラとは言えど、振られてしまった以上縋り付くわけにもいかない。
そんなわけで先日友人と街コンに行ってきて、見事にマッチングしてきた。
(この時の街コンのことはまた気が進めば書こうと思う。)
そして、ちょうどこの前の土曜日の12日にそのマッチングした彼と所謂デート...いや、アポがあったのだ。
18時に待ち合わせで、駅周辺の洒落た店を見てからの、彼が予約してくれたお洒落なカフェバーでディナー。
王道である。
しかも顔はそこそこのイケメン。
芸能人に疎いのではっきり喩えることは難しいのだが、最近の若手男性声優の平均顔的な感じ。(ますます分かりにくい)
食事の費用も全て出してくれて、喪女にはむしろ申し訳ないレベルだった。
...しかし。
だからといってすぐに「キャー!好き!付き合いたい!」とはならなかった。
というのも元彼への未練がどうしてもチラつく。
元彼の何が1番好きかと言うと、正直顔だった。
私は好きな芸能人は誰かと聞かれると、田中圭もしくは星野源と答えるぐらい整った塩顔が好きだ。また、黒縁メガネが似合う(※重要)塩顔の男性はもっと好きだ。
そしてこの元彼、何を隠そう逃げ恥の星野源を2回り幼くした見た目で。黒縁メガネが似合う塩顔という最高のどストライクだったのである。しかも国公立大学出身の現公務員。
趣味は筋トレで筋肉もあり、学生時代は生徒会や体育会会長をしていて人望も暑いとかいう絵に描いたようなエリート。
むしろなんで私なんかが付き合えたのかが別れてから少し経った今でも未だに謎である。(美化しているように聞こえるが、全て事実だ)
一応勘違いされないように言うと、彼はとても努力家で真面目な人間で、基本的にズボラな私にとってはそこを尊敬していて、同時にまさか付き合えるとは思っていなかったのでどうしても別れたくない相手でもあった。
いい加減忘れよう。
だから街コンに行ったし、こうしてアポも取ったのに。
そう自分に言い聞かせ、チラつく元彼の記憶を必死に封印し、街コンで出会った彼に生保の営業で身につけたなけなしの必死の笑顔で会話を続けた。が、やはり今の私の現状としては、これは彼に対してとても失礼な事なのではないかとモヤモヤしている。
しかも、これは本当に少数の人にしか言えてないが、実は営業先に少し気になっている人もいる。
だが、その人もこの前別れた元彼をすらっとさせた感じの黒縁メガネが似合う同い年の公務員なのである。
ちなみにこの人は気になってはいるが、生保レディと営業先の人間という関係な以上、アプローチの仕方もわからなければ、まずアポを取ろうにも生保の意味のアポと警戒されそうでほぼ叶わない恋として認識している。
似たような人ばかり気になる自分が嫌になる。
シドのミルクの歌詞をまんま辿っているという現状。
ちなみに街コンの彼とは来週もアポが入ったが、そんなこんなで気乗りしない自分がいる。
※アポ→生保においては商品提案の際に相手の予定を押さえる事。
なお本ブログでは原則付き合っていない男性と二人で遊ぶ時のこと定義する。
女であることがコンプレックスだ
女として生まれて20年と数年が経つが、私は女として生きるって煩わしいなと思うことが多々ある。
こんな事を書くと、女性軽視だとか偏見だとか言われそうなのは百も承知だが、女として生きるということはとても面倒で、生きにくいと未だに思うのである。(だからといって男の人が楽だとは決して思わないし、所謂LGBTと言ったものに属しているわけでもない)
と、言うのも。
これは小学生の時からうっすらと感じていた事だが、女というのは「自分とは違う」者を異端者として見て、「私と違う考えなんてありえない」と考える人が少し多く見られるように思う。
つまり、同じ様な雰囲気を漂わせておかないと、異質的なものとして除け者にされる感じである。
私は高校の時の文理分け、女子大、そして現在は生命保険会社の営業。趣味に関してはコスプレイヤーと、女社会で生きてきたが、女社会が怖いとよく言われているのはこの「同調圧力主義」が原因なのではないかと思われる。
実際、学生時代に関しては少し変わった子は除け者にされていた場面を見てきたし、コスプレイヤーの世界でも、加工していないものを載せるのはマナー違反だとかテーピングの跡を消していなかった等の「暗黙のルール」を知らなかっただけとしても、それを守らなかった時点で、イベントや併せの更衣室で影でコソコソ知らない人の悪口が飛び交っている場面を見てきた。
もちろん、同じ様な考えを共有するのはとても楽だ。
しかし、だからといって「他人は他人」と割り切ることは出来ないのだろうか。
女社会が難しいのは、そうやって割り切れない女の割合が大きい事が原因に私は感じる。
この様に偉そうなことを書いているが、私も割り切れているかと問われるとやはり同調してしまうこともあるのでその度に自己嫌悪に苛まれる。
女の嫌な部分を嫌という程知り尽くしているのに、それにもかかわらず女女している自分の面を実感する度に自分が、自分のこの性別が嫌になる。
女であることがコンプレックスだ。